【ヨス国際博覧会について】
2012年5月から、韓国・麗水市にて開催された博覧会。
テーマは、「生きている海と沿岸:資源の多様性と持続可能な活動」。

岡本美鈴は、経済産業省・枝野大臣より、日本館サポーターの任命状を頂きました。常日頃から海を肌で感じているフリーダイバー(アスリート)として、日本国の海に対する考えやヨス博の意義、又、Marine Actionの思想をPRしてきました。

 

2012.6.30 update

 

ヨス国際博覧会リポート】

 

この万博は2012年5月12日から8月12日まで開催され、

 「生きている海、息づく沿岸 ~資源の多様性と持続可能な活動~」

テーマとしています。

様々な国の海と共に生きてきた歴史や開発技術、環境保全への取り組みやメッセージが展示されています。

その中で日本館のテーマは「森・里・海、つながり 紡ぐ 私達の未来。」

このメッセージが込められた展示や大きなシアターでアニメーションをみることができます。

 

日本館のサポーターとなってから心待ちにしていた日でした!

 

 この日は、早朝6時に起きてソウル市の金浦空港から国内線でヨス空港まで約1時間。

空港内には案内ブースが設置され万博ムードがでています。

 

 

ヨス空港からは車で約20分程、すこし懐かしさを感じる海や山の緑を眺めながら会場へ到着しました。

万博会場入り口の向かいには新幹線KTXの駅もあります。距離感は日本でいうと東京ー大阪に近い。車を降りたとたんにソウルにはなかった潮風の香りがして、海の万博に来たなぁ~という実感がします。

 

会場へ入ると、大きな天井スクリーンの建物が。映像に圧倒されてしまいます。つい上を見ながら歩いてしまうので、気をつけないとぶつかりそうです。

 

日本館広報担当の友田様に会場内を案内して頂きました。

 

会場の中央にはおおきなイベントゾーン。よーく見ると人間が海の上をふわふわ。

ジェットスキーと連結されたホースから海水が噴射され人が水上を飛んでいます。

時々ジャポーンと水中にダイブしたりして楽しそう。

水面を飛ぶってどんな感覚なんでしょ?

 

 

土曜日ということもあり、会場内は賑やかでお祭りムードで開幕前に頂いた会場イメージ図がそのまま実現されていました。

実は私にとってこれが「万博デビュー」!

 

ー日本館の紹介「森・里・海 つながり 紡ぐ 私達の未来。」

 

いろんな思いとメッセージが込められたパビリオンでした。

1日の限られた時間だったので他国の展示は全て見られなかったものの、日本館は海と向き合う思いと姿勢をわかりやすく展示していて、しっかりメッセージが伝わる素晴らしい展示だと感じました。見る側の立場にたった細やかな気遣いも日本的で日本人としては嬉しく思います。

 

日本館は出展参加国のブースの中では最大規模という事もあり、大きな存在感でした。入場は整理券方式なので長く行列で時間が潰れることがありません。それでもかなりの人が日本館へ流れてゆきます。

 

日本館外側(ファザード)にはサポーターの直筆メッセージが展示されていました!

さかなクンの下に自分のを発見、なんだか恥ずかしい。。。サポーター皆さんのメッセージは公式サイトからも閲覧可能です。


 

同じ外側には釜石小学校の子供達の絵画も展示されています。

ヨスへ来航した日本の帆船「海王丸」によって海を渡ってきたそうです。ハングルや英語の解説がつけられていて入館する人達がじっくり見ていました。

 

日本館の来賓室にて館長へご挨拶をしました。新しい日本館のパンフレットも見せて頂きました。来場した方々の反応など教えて頂きました。メインシアターで震災の映像を見て涙する韓国のお客さんも多いそうです。

 

Zone2「海(カイ)の絵本シアター」へ入る前、Zone1「魚の木の森」のお部屋で3方向に囲まれた壁に映し出される映像を見ます。ひゃー!スゴイ!まるで自分がそこにいるかのような不思議な感覚になりました。日本が共に歩んできた豊かな森・川・海・・・日本は命の宝庫なんですね。 この映像は終盤にかけて、東日本大震災で起きた津波の様子が紹介されます。 同伴したみんなもそうでしたが・・改めて震災当時の色々な事を思い出し 思わず涙が溢れてしまいました。

 

Zone2シアター

津波で両親とおばあちゃんを亡くした少年 海(カイ)くんが、自宅跡で見つけた不思議な自転車で海中や空を飛びまわり、海と川と森がつながって私達の暮らしとつながっている様子や復興に向けて立ち上がる被災地の様子を見て希望を取り戻してゆくストーリーです。

所々に実際の復興の様子も海外の人にもわかりやすい構成です。

日本人の自分は涙を抑えられなかったけれど、日本人でなくても涙する人がいる話を聞き、温かい気持ちになりました。時間が経つに連れて日本でさえも被災地から目線が遠のきつつある中、海外で一人一人の心に真実とメッセージを発信する事はとても大切な事だと思います。

シアターは椅子が設置されて映画館のようになってます。他国の映像展示では床に座ったり立ち見方式が多い中、ゆったり座れます。映像音声は基本韓国語ですが、シート横にあるイヤホンで英語や日本語を選択できます。日本ならではの気遣いですね。

 

シアターを出るとZone3『知恵と技の「里」』の展示室です。 広々としたスペースでは日本が津波から復興し共存してゆく取り組みを見る事ができます。

 

JAMSTECによる深海への取り組み、最前線の解説も模型付きで展示されています。

調査船「地球号」や「しんかい」の模型など。

(ついフリーダイビング世界記録はどのあたり?とチェックしてしまう)

 

海をテーマにしたヨス万博、たった1日ではありましたが満喫させて頂きました!

各パビリオンで海にまつわる文化や海洋環境への取り組みなどが見れる面白い万博、 海のお祭りです。

 

 

 

日本館は「森・里・海 つながりつむぐ私達の未来」がテーマです。

5月26日に行った『Marine Actionトークショー』では経産省の岩田様から日本館についてご紹介頂いています。

 

『日本の海には川があり、その源流には森がある。  

 

 私達が美味しいお魚を頂く為には

 海だけをキレイにするだけではいけない。

 

 川があり森があり山がありそれが元気につながっていて

 そこに人間の営みも共生している。

 

 そういうつながりがあって、はじめて海の多様性が守られ

 美味しいお魚が食べられるということが日本館が世界に訴えたいこと。 』

 

日本のいろんな思いが込められたパビリオンだからこそ、多くの日本人の方に直接見て体感して頂きたいです。

 

最後に

 

温かく迎えて下さった日本館の町田館長様と皆さま

会場を案内頂いた日本館広報 ジェトロ 友田さま

ヨス行きまで準備下さった経済産業省 木下さま

 

準備交渉関係を進めてくれた植木淳子さんとSportsGain岩田さん

 

この弾丸ツアーを日本からご一緒してくれたサポーターズクラブの皆さん

ソウルまで会いに来てくれた韓国のフリーダイバーの皆さん

 

本当にありがとうございました。

フリーダイビングを通してこのようなご縁と機会を頂けたことに心から感謝し御礼申し上げます。フリーダイビングを通し、今後も『Marin Action』として海と人間の共存について考えてアクションを起こしてゆきたいと思います。


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