海洋ゴミの分別・処分情報

ゴミは分別してリサイクル。

でも、汚れていたり海水がついたりしている物はリサイクルできません。下記を分別方法の参考にしていただくと共に、「捨てない」「使わない」「海に流れ着く前に回収」を目指しましょう!

下記は、一般的な分別の例です。詳細は各自治体の分別方法をご確認ください。

 

 

【海水や砂が付着しているリサイクルゴミ】

リサイクルの機械が錆びてしまうため、海瑞や砂が付着しているゴミは通常リサイクルできません。そのため、燃やすゴミ・燃えないゴミ・危険物のいずれかに分別するしかないのが一般的です。


※一般的な例:地域によって多少異なります
ペットボトル・プラスチック・紙→燃やすゴミ

缶・ビン→燃えないゴミ
スプレー缶・注射針→危険物(注射針はペットボトルなどに入れて針と分かるようにする)

 

【海水が付着していないリサイクルゴミ】

汚れていない物、軽くすすいで汚れが落ちる物はリサイクルできますが、水を大量に使用して洗うと水資源の無駄になってしまい、リサイクルの意味がなくなってしまう場合があります。 

特にプラスチックゴミの場合、日本国内では約2〜3割程度しか再度資源として利用されていないのが現実のため、リサイクルのために水資源を使って洗うことが決して良いとは言えないケースがほとんどです。

 

海ゴミの大半をリサイクルできないのは残念ですが、その分たくさん拾って、海のゴミを少しでも減らしていきましょう!

 

 

【ゴミ拾いのお役立ち情報

多くの自治体にて、ボランティア用のゴミ袋を無償で配布しています。頻繁にゴミ拾いをしている方、団体でゴミ拾いを行なっている方は、各自治体にお問い合わせいただくことをお勧めします。

 

ゴミの処分方法】

旅先でゴミを拾った場合、捨てるためには地宿泊先などのお世話になることになりますが、あまりにも多い場合などはお願いするのが恐縮なことも・・・また、自力でできることはやりたい、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 

実は、多くの地域でゴミの持ち込みが可能です。地域によって方法が若干異なりますが、多くの地域では下記の手順でゴミの持ち込みを行うことができます。

 

 

①「ゴミ 持ち込み」などのキーワードで検索

・リサイクルセンター

・美化センター

・環境センター

・ゴミ焼却所 などの施設で、ゴミの持ち込みを受け入れています。(他にもあります)

施設によって持ち込めるゴミの種類や営業日(平日のみの施設が多い)が異なりますので、ウェブサイト等で事前にご確認いただくことをお勧めします。

 

 

②地域ごとの特別対応を利用する

特に、ダイバーに縁の深いエリアのものをご紹介します。

 

◆神奈川県の海沿い

神奈川県内の主な海沿いでは、ボランティアの方の活動により、集めた後のゴミを無料で回収してもらうことが可能です。ゴミの置き場所が決まっていますので、事前に神奈川美化財団様への確認が必要です。
対象地域:神奈川県横須賀市走水海岸~湯河原町吉浜の間

神奈川美化財団

 

◆神奈川〜東伊豆:福浦・富戸・八幡野

地元のダイビングショップさんや漁師さんがご厚意で設置してくださった、海洋ごみ専用の箱が置いてあります。

もっと増えているかもしれませんので、情報ありましたらぜひお寄せください。

 

◆小笠原(父島)

港やビーチには、役場の収集車が海洋ゴミ及び海洋ゴミ袋を回収に回っています。

ビーチの場合、駐車場など車が入りやすい目立つ場所に置いておくと回収してもらえます。具体的な場所については、役場や地元の方へご確認いただくことをおすすめします。
また、前浜、宮之浜にはボランティアの方の活動により、マイクロプラスチック回収BOXが設置されています。箱の中にはふるいやゴミ袋が入っており、自由に使用することができます。
(注)BOX自体は、マイクロプラスチックのみの回収となります。ボランティアの皆様の活動がスムースになるよう、通常の海洋ゴミは上記のように駐車場にまとめて置いてください。

小笠原の取り組み(日本財団ホームページ)
小笠原海洋研究会(BOISS) 

 

◆与論島

有志によるボランティア活動の一環として、海に漂着したゴミを捨てることができる「拾い箱」が、海に設置されています。

与論島観光ガイド:拾い箱と島民の海ごみに関する取り組み

 

◆鹿児島

「裸足で歩ける砂浜を目指し、オンショアの風のように波打ち際をきれいにしよう!」という思いを込めて始まった活動を発端とし、鹿児島本土の4地域に、海ごみ専用のゴミ箱が設置されています。

ベアーフットオンショア

 

 

③海洋ゴミを受付している所に依頼する

一般的に海水が付着してしまったゴミはリサイクルできませんが、一部の企業では海洋ゴミのリサイクルに挑戦する所も出てきました。

また、海洋ゴミのうち「レジンペレット」(写真左)は、プラスチックの汚染物質吸着に関する研究に役立てることができます。

 

エコノロジーブレイン

海洋ゴミ(重曹水に一晩漬けて塩抜きしたプラスチック)、コーヒーかすなどをリサイクルしてオリジナルグッズを作成している会社です。海洋ゴミが、タンブラーやコースターなど様々な物に生まれ変わります。(基本は、ゴミ送付と同時にグッズオーダーとなります。事前連絡が必要です。)

エコノロジーブレインFacebook

 

インターナショナルペレットウォッチ

レジンペレットというプラスチック粒を分析して海洋汚染を調べる、地球規模のモニタリング調査です。世界各地の情報を集めるため、レジンペレットを募集しています。

インターナショナルペレットウォッチ ウェブサイト

 

茅ヶ崎0467
サザンビーチにて、マイクロプラスチックの回収を行なっていらっしゃいます。基本的にはイベント時のみとなりますが、協力店の北原珈琲様では年間を通して受付可能です。
茅ヶ崎0467Facebook 

 

②③については、その他にも多くの地域や団体が活動を行なっています。

ぜひ、情報をお寄せください。

レジンペレット
レジンペレット
マイクロプラスチック
マイクロプラスチック


【私たちがビーチクリーンで目指すこと】

海のゴミは、拾い続けてもそうすぐに無くなりそうにはありません。

だからこそただ拾うだけではなく、拾った「その先」を目指したい。

プラスチックゴミをリサイクル資源として海外に輸出している日本では、リサイクルに出したとしても正しく再利用されていない可能性が高いという現実があります。

目の前に落ちているプラスチックは、もしかしたらあなたがリサイクルに出したプラスチックという可能性もゼロではありません。

 

目の前のゴミを拾うと共に、どうしたらゴミを減らしていくことができるかについて、みんなで考えていきたいと思っています。

 

 

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